こんにちは、しもすけ(@shimosuke_)です。
突然ですが、あなたはフットケアをしていますか?
透析患者さんにとって、フットケアは重要な健康管理のひとつです。
透析治療を受けていると、さまざまな足や爪のトラブルが起きやすくなります。
そのため、足や爪のトラブルを早期発見し、適切な治療を行うためのフットケアがとても重要です。
今回は、なぜフットケアが大切なのか、どのようなフットケアをすればよいのかを解説します。
フットケアでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
透析患者さんのフットケアの必要性
透析患者さんは、腎臓病や糖尿病の影響によって、足の病気が起こりやすくなっています。
その原因の多くは、動脈硬化や末梢血管障害のため血液の循環が悪くなるからです。
また、小さな傷ができてしまうと、その傷が悪化して壊死してしまい、最終的には下肢切断に至る場合もあるので油断はできません。
そういった最悪の事態を避けるためにも、足をよく見たり触ったりして、足の症状の早期発見する必要があります。
透析患者さんにおすすめのフットケア5選
透析患者さんは、さまざまな合併症に気をつける必要があります。
繰り返しになりますが、足のトラブルは重症化すると切断を余儀なくされる可能性もあるので注意が必要です。
透析クリニックでも定期的に足の観察やケアをしてくれますが、自分でセルフケアをすることも忘れてはいけません。
今回は、透析患者さんにおすすめのフットケアを5つ紹介します。
足の観察
まずは、足の観察をしっかりしましょう。
透析患者さんは、末梢神経障害や血行障害から足の知覚が鈍くなりがちです。そのため、小さな切り傷や潰瘍に気づきにくくなります。
1日1回は必ず足全体を観察し、異常がないか確認することが大切です。
見落としがちな足の指の間も、しっかり忘れずにチェックしてください。
乾燥肌対策
透析患者さんの多くは、皮膚の乾燥に悩まされることがあります。
足の乾燥は、ひび割れや炎症を引き起こす可能性があるので注意が必要です。
有効な乾燥肌対策として保湿剤を使用し、足の保湿を心掛けましょう。
特に、かかとや爪周りには十分なケアが必要です。
また、足を清潔に保つことも大切です。
足を石鹸で丁寧に洗い、清潔を保ちます。洗った後は完全に水分を拭き取り、保湿クリームでしっかりと足の皮膚の湿潤を保つことを忘れずに!
※足やカラダを洗うときはゴシゴシ洗わず、泡で優しく洗うように注意してください。
爪のケア
透析患者さんは、爪の健康にも気を使う必要があります。
爪が棘状に伸びすぎたり、巻き爪になったりすると、爪が肉に食い込んで潰瘍の原因となるので注意してください。
定期的な爪切りや清潔な状態を保つことで、爪のトラブルを予防できますので、こまめに爪の観察をしてください。
もし爪の異常に気付いた場合は、早めに医師や看護師へ相談しましょう。
爪切りはできるだけ一直線に切り、深く切りすぎないように注意してください。
自分で爪が切りにくい場合は、看護師に相談するのも一つの方法です。
適切な靴の選択
意外と見落としがちなのですが、足の健康を考える上で、適切な靴の選択はとても重要。
サイズが合っていない靴を履くと、足に過度な負担がかかってしまう上、靴ズレが原因で潰瘍にもなりかねないからです。
適切なサイズと形状の靴は足をサポートし、圧力を分散させます。自分の足に合った靴を選ぶことで、足にかかる負担を軽減するようにしましょう。
靴の先が広く、足にゆとりのある靴を選ぶことをおすすめします。
また、靴ひもをしっかり結んで、靴のズレを防ぐことも大切です。
足の運動やマッサージをする
透析患者さんは、足の血行が悪くなると、さまざまな合併症が引き起こる可能性があります。
定期的な運動や足のマッサージは、血行を促進し、足の健康を維持するのにとてもおすすめです。
運動といっても、ウォーキングや足踏みなどの軽い運動で構いません。
できれば継続して行うことが大切です。
大切な足を守るためにフットケアを心がけましょう
透析患者さんの足のトラブルは、切断や命に関わる深刻な問題となる可能性もありますので、継続的な注意が必要です。
とはいえ、日々の観察や適切なケアを怠らなければ、その多くは予防できます。
定期的に医師の診察や専門家のアドバイスを受けつつ、今回紹介したフットケアを実践することで、健康な足を保つように心がけましょう。
それでは、すてきな透析・闘病ライフを!